平成24年度総会・つどい(東京)を開催しま した。

2012年7月7日

平成24年7月7日(土)「第13回 点譜連の集い」の報告

点字楽譜利用連絡会の総会のあと、橋本夏季(なつき)さんの歌とお話を中心に「第13回 点譜連の集い」が開かれました。

最初に点譜連代表の和波さんから挨拶があり、点字楽譜の利用については、まだリストにない団体からもリストの提供を受けて、プライベート依頼での楽譜を含めて、できる範囲で共有していきたいことが話されました。

億千歌子さんの伴奏で、山田耕筰作曲の「からたちの花」など、橋本夏季さんのすばらしい歌声を聞かせていただきました。

そして、和波さんと橋本さんの対談では、夏季さんは八王子盲出身で、4歳のときに保育園の園長が才能に気づいてピアノを習い始め、中1年の秋から専門の先生に習い始められています。
点字楽譜は小学部4年生のときからでしたが、中学部の音楽の先生は点字楽譜が十分ではなかったため「点字楽譜のてびき」で勉強し、付属盲高等部で楽譜をしっかりと学ばれています。
2007年に芸大声楽科に進学しましたが、何も分からず、点訳の依頼もできずにいたとのことです。
2011年からは大学院で、最初は教員になりたいと思ったが今は演奏家を目指し、バロックを多く、できればオラトリオのソリストもやってみたい、と豊富を述べられました。

そのあとの討議では、スコアの話から始まりました。
当然ながら、みなさんは自分のパートを読むのが精一杯なこと、そして時間ができたときに他のパートも読んでみたいと思うが、第九の4楽章合唱付きであってもオーケストラスコアを全部読むことは困難で、読めても和声を全部なこと、ほとんどの方は音源での確認にならざるを得ないとのことでした。

和音については、ピアノの右手などを除いて、下から書くのが基本であり、オーケストラ譜も和音は下からです。
どちらから書くかが五線譜の音部記号で決まるわけではありませんし、メロディパートで決まる訳でもありません。
読み手からしますと、それまで読んできた点字楽譜の書き方の慣れが大きいこともあります。
このように、和音を下から書くか上から書くかについては、集いでもいつも議論になる話題です。

「点字楽譜はむつかしい」とされており、昔は盲学校でも点字楽譜を読むときは、「最初は ヨ から ワ まで読み飛ばす」ことも教えられていました。「入り口の楽譜」が必要で、1984年発行の「点字楽譜のてびき」でも音符と休符だけの楽譜を先に付け加えることも推奨され、点字教科書でもそのように編集されていることなどが紹介されました。