◆点譜連とは

ホームページ開設に当たって

点字楽譜利用連絡会代表 和波たかよし

視覚障害者が専門的に、あるいは趣味として音楽を勉強しようとする時は、点字楽譜を利用しなければなりません。
しかし、活字の楽譜に比べて、出版されている点字楽譜は非常に少なく、個々のユーザーが有料、あるいは無料の点訳サービスに依頼して点字楽譜の提供を受けなければならないのが実情です。
欧米では、点字図書館などがそうしたサービスの窓口となっているケースもありますが、日本では専ら楽譜点訳のボランティア団体を頼っているのが現状です。

こうした事情をお知りになった皇后陛下から、2005年に「点字楽譜のために役立てて欲しい」とのお言葉と共にご下賜金を賜り、そのお気持ちを具現化する形として「点字楽譜利用連絡会」が発足しました。
点字楽譜のユーザーと楽譜点訳のボランティア(個人および団体)、さらに施設会員や賛助会員を募り、視覚障害者福祉に携わる邦人の理事長や視覚障害を持つ音楽家、点字楽譜のエキスパート、盲学校で点字楽譜の指導に携わる教官などが運営委員となって、事業計画と実施に当たっています。
事務局は、東京の日本点字図書館内に置かれています。

私たちの事業の第一は、国内に数多く存在する楽譜点訳のボランティア団体が作成している点訳楽譜の目録を作ること、そして、個人向けのサービスとして点訳された楽譜の中で、可能な物は他のユーザーとも共有できるシステムを作ることです。

また、普段はそれぞれに活動しているボランティア団体の交流や、ユーザーとの相互交流の機会を提供し、点訳者の養成や点訳技術の向上にも寄与したいと考えています。

財源は、会費と理解者からのご寄付のみに頼っているため、あまり大々的な事業に手を付けることはできませんが、2011年に解散した視覚障害者外出介助の民間ボランティア組織「アカンパニー・グループ」様からのご寄付により、このホームページを開設する運びとなりました。

ホームページによって、会員相互の情報交換を促進すると共に、会員以外の方にも点譜連の事業をより深く知っていただく情報を随時掲載し、点譜連の心臓部とも言える楽譜目録の閲覧もできるようにして参ります。点字楽譜へのご理解と、お力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。

□ 点譜連について

点字楽譜利用連絡会(点譜連)は、全国で作られている貴重な点字楽譜データをみんなで活用するとともに、点字楽譜の普及を目指しています。

会員の施設や団体としては、点字楽譜を製作して提供を行ったり点字楽譜を打ち出して提供サービスを行っている点字図書館などの施設やボランティア団体があります。
そして、点字楽譜を利用したい視覚障害者、点訳ボランティア、点字楽譜に関心のあるみなさまが個人会員となっています。
また、私たちの趣旨にご賛同くださる方々には、賛助会員としてご支援をいただいています。

視覚障害者にとっては、音楽の世界は目の見える方々(晴眼者)以上に重要であり、多くの音楽家が活躍し、趣味として楽しんでいます。
そのようなときに欠かせないのが点字楽譜です。
現在世界中で使われている点字を考案したフランス人ルイ・ブライユはオルガニストで、まずは楽譜の点字を念頭に置いていたと言われています。

個々の視覚障害者のニーズに応えて、高度な点訳技術の必要な点字楽譜を手間ひまかけて製作しているのは、各地の多数の点訳ボランティアです。
しかし、せっかく製作された貴重な点字楽譜ですが、他の方が利用したいと思ってもどこにあるか分からず、そのまま埋もれてしまっていることが多かったのです。

既に製作された貴重な点字楽譜をリストアップするとともに、世界共通で大切な点字楽譜の普及を目指して、「集い」や講習会、セミナーを開催するなど、様々な取り組みも行っています。
会費は、施設等が年1万円、個人会員は年2千円で、ボランティア団体は個人扱いとしています。
賛助会員については年5千円以上としています。事務局までご連絡ください。
多くの関係団体及び関心あるみなさまのご入会をお待ちしています。

点譜連の定款はこちらをごらんください。

□ 平成25・26年度役員

代表 和波たかよし(バイオリニスト)
副代表 田中徹二(日本点字図書館理事長)
高橋実(視覚障害者支援総合センター理事長)
運営委員 岩城美智子(筑波大学附属視覚特別支援学校音楽科教官)
今石幸男((株)ミュージックエイト)
河相富陽(箏曲家)
加藤俊和(元京都ライトハウス情報ステーション所長)
木塚泰弘(前日本ライトハウス理事長)
富田清邦(地歌筝曲家)
監事 高橋秀治(ロゴス点字図書館館長)
事務局長 田中徹二(兼務)

□ 沿革

平成17年4月22日 点字楽譜利用連絡会(点譜連)発会
平成17年6月17日 皇后陛下よりご下賜金を賜る
平成18年7月1日 点譜連平成18年度総会。
第1回集い:松永朋子氏(点訳者)、天野亨氏(声楽家)
平成18年12月16日 第2回集い:阿部亮介氏(横浜国立大学大学院)、澤田理絵氏(声楽家)
平成19年3月31日 「点字楽譜リスト一覧2006年度版」発行
平成19年7月7日 点譜連平成19年度総会。
第3回集い:後藤敏行氏(点字児童翻訳システム)
平成19年12月16日 第4回集い(京都):黒葛原(つづらはら)富士子氏(箏曲家)、綱川泰典氏(フルート奏者)
平成20年7月5日 点譜連平成20年度総会。
第5回集い:岩崎美智子氏(筑波大学附属視覚特別支援校教諭)、加藤俊和氏(京都ライトハウス情報ステーション所長)
平成20年12月14日 第6回集い(神戸):北村多恵氏(声楽家)、山本博昭氏(ピアノ演奏家)
平成21年7月4日 点譜連平成21年度総会。
第7回集い:松田育子氏(箏曲家)
平成21年12月13日 第8回集い(大阪):竹内一氏(箏曲家)、豪佑樹氏(伊藤明弘氏、音楽家)
平成22年7月10日 点譜連平成22年度総会。
第9回集い:和波たかよし氏(バイオリニスト)
平成22年12月12日 第10回集い(名古屋):冨田清邦氏(地唄箏曲家)
平成23年1月20日 「点字楽譜リスト一覧2009年度版」発行
平成23年7月23日 点譜連平成23年度総会。
第11回集い:南澤創氏(宇都宮市梁瀬小学校教諭)
平成23年12月11日 第12回集い(京都):大谷智子氏(京都府立盲学校教諭)、岡田多栄子氏(箏曲家)
平成24年7月7日 点譜連平成24年度総会。
第13回集い:橋本夏季氏(声楽家)
平成24年12月9日 第14回集い(大阪):福本淳(きよし)氏(シンガソングライター)、菅田利佳さん(和歌山県立和歌山盲学校6年生)・菅野みゆき氏(利佳さんの親として)
平成25年6月 点譜連ホームページを開設。
平成25年6月29日 点譜連平成25年度総会。第15回集い(東京:日本点字図書館多目的室):熊沢彩子氏(筑波大学附属視覚特別支援学校音楽科教諭)講演「我が国での点字楽譜の始まりと普及そして活用」
平成25年8月3日 第1回点字楽譜指導者等研究会(東京:日本点字図書館多目的室):加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)歌曲を中心に
平成25年11月2日 第2回点字楽譜指導者等研究会(東京:日本点字図書館多目的室):加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)ピアノ曲を中心に
平成25年11月24日 第16回集い(福岡:福岡市市民福祉プラザ「ふくふくプラザ」):和波たかよし氏(バイオリニスト)講演「点字楽譜と私、そして点譜連の8年間」、加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)講演「世界の点字はオルガンから生まれた!」〈ふれあいトーク〉和波たかよし氏、富田清邦氏、加藤俊和氏
平成26年2月1日 第3回点字楽譜指導者等研究会(東京:日本点字図書館多目的室):加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)弦楽器曲を中心に
平成26年6月21日 点譜連平成26年度総会。第17回集い(東京:日本点字図書館多目的室):澤村祐司氏(筝曲家)お話と演奏「音と楽譜と、出会いに触れて」
平成26年8月23日 第4回点字楽譜指導者等研究会(東京:日本点字図書館多目的室):加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)邦楽を中心に
平成26年12月7日 第18回集い(大阪:玉水記念館中ホール):時田直也氏「お話と演奏」、大山口博子氏「楽譜の点訳」
平成27年2月7日 第5回点字楽譜指導者等研究会(東京:日本点字図書館多目的室):加藤俊和氏(元京都ライトハウス情報ステーション所長)三絃や尺八の譜面、洋楽との違いなど

◆点譜連報告

2012年07月07日 平成24年度総会・つどい(東京)を開催しま した。